個人というコンテキスト
Apr
22
四家です。
ブログの持つ大きな特徴のひとつに「ブロガーの個性がコンテキストをつくる」という点が上げられると思います。
かつて個人Webサイトにおいては、よほど強烈なキャラクターを持っている人でない限り、何かひとつにジャンルを絞らないとなかなかアクセス数が伸びないという欠点がありました。
サッカーと日本映画と子育ての好きな人でも、それを全部書くより「スペインサッカーのサイト」を作ったほうがアクセスが伸びるようになっていたわけです。
これは「まぐまぐ」などで配信されていた個人メールマガジンでも同じです。アクセス数を集めるためのテーマの絞込みが必要で、それは書き手のパーソナリティの一部でしかなかった。必然的にそこまでの絞込みができない人は「日記サイト」に移行していきました。「日記サイト」でもよほどの個性がないとアクセスは集まらないことが多かったのです。アクセスする理由がないからです。
これが、ブログの登場で事態は大きく変化します。
ブログの持つ「複数指定も可能な、自由なカテゴリ設定」「記事ごとのパーマリンク」などの機能が、Googleなど検索エンジンの進化とあいまって「ジャンルを絞らなくてもどんどん書けばいい。興味のある人はアクセスしてくれるから」という「どんどん書く自由」をもたらしたのです。
「どんどん書く自由」を得て、他ジャンルの情報を掲載していくと、ブログを構成する要素は、ジャンルではなくブロガーの持つ個性そのものへと変化しました。
たとえば、国内最大級のブログ『ネタフル』を見てみましょう。
日産自動車スカイラインのプロがー向け新車発表会に招待されたコグレさんが、発表会が終わってわずか数時間後に書かれた記事がこれです。
[N] “新型スカイライン”ブロガー向け発表会レポート
2006年11月20日 23:51
僕がこの車の開発者だったら、泣きます。それくらい素晴らしい記事です。
ところが、それから丸一日もたたないうちにアップされたのはこのエントリーです。
[N] 「ほしのあき」を描いた 2006年11月21日 15:12
「くぇーっ」って…。
この二つの記事の持つ振れ幅こそ『ネタフル』なのであり、そこには「コグレマサト」と言う名前のコンテキストが貫かれています。いや「コグレマサト」以外は何も貫かれていないのです。
「個人」がそのままコンテキストとして機能する。これはブログのもつ大切な特性ではないかと思います。
これについてはまたそのうち。
![]()
- カテゴリ:ブロガーリレーションズ
- 投稿者 四家正紀|2007年04月22日



